「Tales of ARISE テイルズ オブ アライズ」 感想

PS5・PS4

公式HPリンク

スタート~2ndOPまで:30時間
クリア時間:46時間
トロコン時間:50時間

前置き

しばらく沈黙していた「テイルズ オブ」シリーズ最新作の「Tales of ARISE テイルズ オブ アライズ」をプレイしました。

シリーズ作品としては前作の「テイルズ オブ ベルセリア」のみプレイ経験があります。
「ベルセリア」の感想としては正直無難なRPGだな、というものでした。
これは「ベルセリア」に限らないのですが、発売からしばらく経過して廉価版まで発売されてからプレイするとどうしてものめり込めない、という感想を抱きがちです…。

こんな感じでしたので、テイルズにはあまり熱中できない印象があったので今作にもそこまで期待していませんでした。

しかし、今作はそんな不安などねじ伏せるくらい面白かったです

ここ最近のRPGの中では一番と言えるくらいに熱中しました。

戦闘・キャラ・ストーリーのどれもが高水準で練られており、たっぷり楽しませてもらいました。

キャラクター別感想

アルフェン

ファミ通さんから引用

まっすぐな芯の通った、これぞ主人公

熱い気持ちに従いながらも冷静さを失わず、時には悩み、弱音を吐くことがあっても仲間と築いた信頼で立ち直る。見事なまでの主人公でした。

こうして文章にするとテンプレ感が出てしまいますが、決して見飽きたという感じになりませんでした。
キャラデザや声優さんの演技のおかげもあるのでしょうが、年齢的に幼過ぎないところを抑えて制作されているのが一番大きいかもしれません。

ただ、ストーリー上のカッコよさを持ち合わせる一方で、お笑いパートではボケもツッコミも的確にこなしてくれます。
特にシオンに対しては細かなところまで気付いているので、微笑ましいですね。

戦闘ではかなりお世話になりました。技の隙や発生、モーションの見やすさなどもろもろ含めて使いやすさはピカイチです。
固有スキル(?)のフラムエッジでかなりのダメージを叩き込めるという点もありがたいですね。
ブーストアタックもほぼ確実にダウンさせられるので、相手の呪文を止めたいときにリンウェルが使えなくても阻止可能です。
とりあえず近接キャラ使うってなったらアルフェンでいいと思います!

シオン

ファミ通さんから引用

ギャップがかわいすぎるツンデレヒロイン

好きです!

気持ちが先行してしまいましたが、かなり好きな部類のヒロインです。

見た目通り気品のある大人な感じですが、そこに秘められたギャップが可愛くてしょうがない!

食料を常備していたり、米粒を付けたままにしてしまったりと割とよくある腹ペコエピソードですが、普段がお嬢様気質な分ギャップ萌えがすさまじいです。
腹ペコ青虫なところを指摘されたときにしっかり照れているところも可愛いですね。
ストーリー的には重たい設定も抱えていますが、それも含めて愛らしいキャラになっていますのでたくさん愛でましょう!

戦闘では、こちらもかなりお世話になりましたね。
テュオハリム参加までは回復術を使えるのはシオンしかいませんし、その後も回復術のレパートリー的にメインから外す理由がありません。
また、複数の属性の攻撃が出せるので相性問題も苦になりません。

唯一気になる点としては、自分で操作しているとパーティーが壊滅してしまうところです。
AIがそれなりに優秀なため、CPUに操作させていると適切なタイミングで回復術を使ってくれます。
しかし、自分で操作すると攻撃ばかりに意識が向き回復が間に合わないということがざらにあります。操作するのが楽しいだけに惜しいですね。

リンウェル

ファミ通さんから引用

あどけなさの残る魔法使いの少女

こちらも非常にかわいいキャラですね。

黒髪という点は大人しめな感じですが、衣装の色合いが個人的にはお気に入りポイントです。

制作陣もお気に入りのキャラなのか、DLCや作中の進行で入手できる衣装はリンウェルのものが一番凝っているような印象を受けました。
OP映像でもリンウェルの映っているシーンが多かったように思えるので受けがいいんでしょう。

ロウとの掛け合いはリンウェルがちょっぴり背伸びした感じで、にんまりしてしまうような少年少女の淡さがよく表現できています。
ストーリー上で何か抱えている描写が長期的に引っ張られていたところ以外は文句の無いような立ち位置でした。

戦闘面はかなり楽しいキャラですね。
呪文が主体になるので序盤は使いづらいですが、詠唱時間短縮スキルを習得していくと上級呪文をポンポン打てるので常に場を制圧できます。
ド派手なエフェクトでフレームレートが落ちてしまうくらいには制圧できるので、無双感をお楽しみください。
ワンポイントとして、詠唱短縮は回避アクションでも継続できるので、ブーストアタックによるAG回復と合わせて戦いましょう。

ロウ

ファミ通さんから引用

怖いもの知らずなわんぱくBOY

おバカ目な少年らしく女性陣に対するデリカシーの欠けた行動が目立ち、それゆえにスキットではお笑い要因になることが多いですね。
後はリンウェルとのカップリング要素があるのでリンウェルのかわいさが際立ちます。

以上です。



といってしまいたくなるほどスキットに特化したキャラという印象です。
嫌いなわけではないのですが、どうしてもストーリー上の必要性が感じられず愛着がほどほどでおさまってしまいました。

せめて戦闘で役に立ってくれれば良かったのですが、殻割り芸人としか言えない感じです。
固有能力が「のけぞらずに連続で攻撃を当てたら能力アップ」というものなんですが、ただでさえアクションが得意な人向けな条件なのに、攻撃の隙も対して小さくないのが使いづらさを加速させてます。
近接でガンガン攻めるのもアルフェンで間に合ってるので、本当に固い敵にブーストアタックを当てるだけの係でした。

褒めれるポイントがほとんど無いとは…

キサラ

ファミ通さんから引用

なんでも頼れるブラコンお母さん

今作の頼れるお姉さん枠ですね。
料理・洗濯・裁縫など一通りの家事をこなせてしまうお姉さん。
そのうえ戦闘もできてしまうなんて申し分ないですね。
さらに、周囲に気を配れて自分の経験談から助言をくれるなんてこの上なく素晴らしいですね。
お姉さんを通り越してお母さんですね!

そして一番大事なのが、
歩きモーションは腰をくねくねさせるモデル歩きが採用されるほどスタイルがよろしいこと!
スタイルの強調、これが一番大事

甘えたくなる要素全部盛りって感じですが、いわゆる「バブみ」のようなものはあまり感じませんでした。
ビジュアルが綺麗系だからですかね。

戦闘では正直割といらない子だと思います。
他の5人が回避アクションなのに対し、キサラはガードアクションなので操作の違和感がかなり大きいです。
さらに、近接戦闘スタイルなので自分で操作しててもプレイングミスで死ぬし、AI操作でも敵に突っ込んで死にがちです。
私は何となく最後までメインに入れていたものの、戦闘面ではあまり気に入ってはいませんでした。(秘奥義連発でコンボカウンター止めてくるのはやめてほしい…)

テュオハリム

ファミ通さんから引用

裏は読めるが空気は読めない大将

最年長ということで落ち着のある大人な役周り…と思わせつつ、貴族階級で暮らしてきた世間知らずっぷりと渋さが相まって愛嬌も持ち合わせている強キャラです。

レナの領将(スルド)ということで情報提供役かと思っていましたが、終わってみると裏主人公的な役だったのかなぁという感じです。

一方でテュオハリムが加入してから笑いの要素が結構テュオハリム頼りな気もしましたが、面白いので良し!

戦闘については、正直よくわかりません。
動きが変則的なので見る分には楽しいのですが、敵を浮かせたかどうかなどのヒット確認がしづらく、術義の派生選択が難しかった印象です。
シオン以外で回復薬をこなせる唯一のメンバーなのでメインに入れるのもアリだと思います。

キャラとしては結構好きなんですが、好きな要素を文字に起こすとなると難しいですね。
不思議と好きになっている、そんなキャラでした。

ゲーム要素別感想

ストーリー

2ndOPに変更される前後で二部構成になっています。
サブクエの消化数なども関係するとは思いますが、各部の大体のボリューム比は2:1くらいです。

公式のあらすじにもある通り主人公たちが支配体制に抗う物語なので、大きな枠でとらえれば「勧善懲悪」の王道ファンタジーと言えます。

しかし、決してありきたりというわけではありません。

「人種差による支配」というやや難しいテーマを扱っているだけあって、主人公たちの感情だけで物語が進むのではなく、国の在り方・人の在り方についても描かれており、深みが増しています。

物語の最後までえっというような驚きがあり、成人でも展開に飽きずに遊べると思います。

また、適宜発生するスキットと呼ばれるキャラ同士の掛け合いが非常に面白い上に、キャラの深堀やメインストーリーの補完などを行ってくれるので、マップの移動時間もストーリーを楽しめます。

システム

梯子を含むマップ移動やアイテム採取、マップ間のロード(PS5版の評価)などは快適にプレイすることができ、問題視する要素はありませんでした。

最も大事とも言える戦闘システムですが、個人的にはかなり楽しめました。
術義と呼ばれる技を組み合わせて戦うのですが、地上技6個・空中技6個の最大12個をセットできるので自分に馴染む戦法を見つけられると思います。
術義の種類があっても強い技を集中的に使うようになって飽きるとか、カットインの入る『秘奥義』を使用すると連携が途切れてテンポが悪いなど、気になるところはありますが…

全体を通して一番気になった点を挙げるとすれば、メニュー画面の配置です。
今作ではパーティーメンバーそれぞれの凝ったアクションで戦闘できるため、操作キャラの選択は気軽に行えるのが理想だと言えます。
しかし、その編集画面がメニュー画面の大きなアイコンとして置かれていないのです。
画面中央下に小さな文字で「R1」とあるだけなので、しばらく見逃してた人もいるのではないでしょうか。

音楽

1stOP、2ndOPをはじめとしたテーマソングはどれも気持ちよく覚えている程お気に入りの曲になりました。
また、初期の戦闘曲は気合を入れて作られたのか相当カッコいいと思います。
体験版部分でも使用されているBGMになりますのでぜひご自分の耳でお楽しみください。

しかし、これら以外は正直あまり印象には残っていません…

バック(B)グラウンド(G)ミュージック(M)の名に恥じない活躍をしていたと言えばそうですが、もう少し主張してくれても良かったかもしれないですね。
サントラは買う予定なので、その時に改めてじっくり聞いてみます。

おわりに

プレイ時間的にも短過ぎず長過ぎず、ストーリー的にも俗にいう「これでいいんだよ」という感じにまとまっていたのではないかと思います。
個人的には「これが良いんだよ」といえるほど楽しませてもらいました。

一時期は人気が低迷していたらしい「テイルズ オブ」シリーズですが、その再興にふさわしい作品だったと思います。
楽しかったが故に、サントラやフィギュア付きを予約しなかったのが悔やまれます…

この記事の執筆時にはコトブキヤさんからアルフェンとリンウェルのフィギュア化が決定しているので、原型次第ではありますが購入を検討しています。
(リンウェルが人気なのはわかるけど、アルフェンと同じタイミングならシオンを出さないのはなぜなのでしょうか)

こんな感じで「Tales of ARISE テイルズ オブ アライズ」の感想を締めさせていただきます。お付き合いいただきありがとうございました。




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